ジュエルクリニック恵比寿

毛孔性苔癬(腕のブツブツ・ザラザラ)の医療脱毛効果について

医師監修について:当院ウェブサイト(ホームページ)コンテンツは当院の美容皮膚科医、日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、アラガン・ジャパン社ボトックス注入指導医など様々な分野の専門医師による監修のもと運営しております。

10代の若い女性に現れやすい症状で乙女心を悩ませるものに「二の腕のブツブツ」があります。専門的には「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」と呼ばれるもので、遺伝的な要因のほか、カミソリによるムダ毛の自己処理が悪化要因となるケースもあります。

市販の塗り薬で対処する方法もございますが、レーザー脱毛器での改善報告もございます。毛孔性苔癬とレーザー脱毛器の関係についてご紹介いたします。

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)とは?

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)とは、毛孔性角化症(もうこうせいかくかしょう)とも呼ばれるもので、皮膚の表面に細かな発疹が現れる皮膚疾患です。見た目上は赤褐色で細かなブツブツが広範囲に広がり、丘疹(きゅうしん)と呼ばれる皮膚の隆起があるため、「さめ肌」のようなザラザラとした肌触りになります。

主に10代の女性で発症しやすく、20代以降で次第に治まりはじめ、30代くらいになると自然に消えていくという傾向があります。発症部位としては「二の腕の外側」が多いものの、「背中」や「肩」、「お尻」や「太もも」などに現れるケースもあります。

原因

毛孔性苔癬は、主に遺伝的な要因で発症するとされ、家族や兄弟(姉妹)の間で同様の症状が現れやすいものとなっています。また、尋常性魚鱗癬やアトピー性皮膚炎がある場合にもできやすい傾向があります。

一見、女性に特有の症状のように捉えられますが、発症率としては特に男女差はございません。ただし、女性は「カミソリ」を使って体毛のムダ毛処理をすることが多いため、お肌の乾燥を招きやすく悪化してしまうことも少なくありません。

二の腕などのブツブツにカミソリの刃を当てるのはお控えください!

毛孔性苔癬は、お肌のターンオーバーの速度が増してしまい、毛穴の中に角質が溜まり毛穴上部で角質が分厚くなっている状態です。毛穴レベルで皮膚が細かく隆起しているため、ここにカミソリを当ててしまうと刃がひっかかりやすく、傷口から菌が入って目立ちやすくなってしまいます。

何もしていなければそれほど目立たなかったブツブツも、このような「二の腕のムダ毛処理」によって悪化を辿るケースが少なくありません。特に夏場にノースリーブや半そでを着用する際にムダ毛が気になるケースもございますが、手で触った時に二の腕の外側に凹凸が感じられる場合は、カミソリの刃を当てるといったムダ毛処理は控えた方が良いでしょう。

市販薬での対処

市販のお薬であれば、ロート製薬からの「ザラプロ」や小林製薬からの「ニノキュア」などの塗り薬で対処できます。皮膚科の保険診療であれば、「パスタロンソフト軟膏」や「ケラチナミンコーワクリーム」などを処方されることが一般的です。

いずれも、角質を柔らかくさせてターンオーバーを最適化し、炎症を抑えてお肌の状態を整えるといった作用になります。ご自分で判断せずにまずは皮膚科などを受診することをオススメします。

毛孔性苔癬があるとムダ毛処理はできないの…?

自己処理でのムダ毛処理はオススメできませんが、医療機関でのレーザー脱毛であれば問題なく対応できます。医療用レーザー脱毛器の「ジェントルレーズプロ(アレキサンドライトレーザー)」と呼ばれる機種であれば、「毛孔性苔癬」が改善するという報告もございますので、ムダ毛のお悩みと毛孔性苔癬のお悩みをまとめて解決できる可能性があります。

レーザー脱毛は「毛孔性苔癬」に有効??

先にもご紹介しましたが、「毛孔性苔癬」はお肌のターンオーバー(角化)のスピードが速くなり、毛穴の中に角質が溜まって隆起してしまうといった症状です。レーザー光でムダ毛に熱エネルギーを送り込むことで、このような毛穴の中に溜まった角質もムダ毛と共に外に排出されやすく、皮膚表面の発疹も改善していく場合がございます。

実際にいくつかの論文でアレキサンドライトレーザーによる毛孔性苔癬の改善報告がございます。レーザー脱毛器でのレーザー照射によって「必ずしも良くなる」とまでは保証できませんが、臨床結果などからある程度の改善が期待できるものとしてご判断いただけます。

レーザー照射自体は問題なく行なえますので、場合により上述した「塗り薬」などを併用しながら脱毛施術をお受けいただければ、毛孔性苔癬のお悩みは解消しやすくなるはずです。

個々の症状は「無料カウンセリング」でご相談ください

毛孔性苔癬は二の腕の外側に現れやすいものですが、お背中に広く見られるケースもございます。ムダ毛として捉えた場合には、「産毛(うぶげ)」レベルの場合もありますので、一概にレーザー脱毛器での施術がベストだと言い切れない側面もございます。

場合により、「塗り薬の処方」という形に留めた方が良いと判断するケースもございますが、いずれであっても「無料カウンセリング」にお越しいただければ、直接患者さまの気になる部位を確認させていただき適切な回答をさせていただきます。

当院のレーザー脱毛施術によってダブルでお悩みを解消していただける可能性もございますので、「二の腕のブツブツ」などの毛孔性苔癬と「ムダ毛」についてお悩みの場合は、ぜひお気軽に「無料カウンセリング」にお越しください。 ※「毛孔性苔癬」を念頭に「無料カウンセリング」をご希望になる場合は、必ずご予約の際に「医師の診察希望」とお伝えください。