全身医療脱毛を効果的に行なうための知識

効果的な全身脱毛　①スケジュール管理

毛周期を捉えた定期的な施術を！

下図をご覧ください。これは1本の毛が生えて自然に抜け落ちていくまでの過程を表わしたものです。

毛は一度生えるとずっとそこにあるわけではなく、一定期間を経て自然と抜け落ち、また一定期間を経て生えてくるというサイクルを繰り返しています。これを「毛周期（もうしゅうき）」と呼んだり、「ヘアサイクル」と言ったりしています。今皮膚の表面に見えている毛は全体量の2割程度とされていますので、常に毛が生え替わりながら今の状態がキープされているということになります。

ちなみに、脱毛施術では、毛がそこにある時にしか毛の生成機能を破壊できないという特徴があります。このため、1回の施術で全ての毛穴の毛の生成能力を機能停止に追い込むことはできません。よく「施術期間中は毛抜きで毛を抜かないようにしてください」という指示が出るのは、このような脱毛施術のメカニズムとも関係があります。

「休止期」を終えて再度「成長期」に移行し、新たに毛が芽生えたことで、ようやくその毛穴の毛根組織を破壊できるというわけです。このタイミングでその毛を毛抜きで根元から取り除いてしまっては、もちろん脱毛効果は得られませんよね。このため、毛がそこに生えてきたタイミングを逃さない定期的な脱毛施術、「スケジュール管理」が大切になってくるというわけです。

どの部位に何度レーザー照射を受けたのかを管理することが大切

全身脱毛施術を受ける患者さま側で意識していただきたいことは、今どの部位に何度脱毛施術（レーザー照射）を受けているかということです。たとえば、当院の場合であれは患者さまのお身体の負担も加味して「1回の施術が2時間まで」という設定がございます。

全身脱毛では、全てのパーツのレーザー照射でおおよそ3時間から4時間のお時間が必要になりますので、少なくても2回～4回当院にお越しいただき、ようやく全身のレーザー照射が1度終わるということになります。これを5回ないしは6回程度繰り返していただくということは、毎回2時間の施術を受ける場合でも10回～12回程度、毎回1時間でスケジュールを組むのであれば、20回～24回程度ご来院いただくということになります。全身脱毛を1年程度で終えることを目指す場合、上述の施術時間を増やし来院回数を減らす組み方（2時間×10回～12回）の場合で、月に1度は2時間の施術を1年間お受けいただく形となります。

施術時間を減らし来院回数を増やす組み方（1時間×20回～24回）の場合で、月に2度は1時間の施術を1年間継続するというのが理想的な形となります。このように施術を繰り返していると、少しずつどこに何度施術を受けたかが徐々にわからなくなってきますので、次のような工夫をすると良いでしょう。

「施術を受ける部位の順番」を決める

「部位をグループ化」して施術を受ける

たとえば「ひじ上」「ひじ下」「手の指と甲」をまとめて施術を受け、その次は「ワキ」「背中」「足の指と甲」、またその次は「ひざ下」「ひざ上」「太もも」など、ある程度パターン化させて施術を受けると管理が楽になります。施術担当者からもこのようなスケジュール調整のポイントが案内されるとは思いますが、自分で「打ち漏らし」を避けるような意識を持つことが、確かな全身脱毛を実現するためのポイントとなってきます。

全身脱毛を受けるのであれば、初めから全身脱毛の専用プランを利用する方がお得です。各部位のムダ毛に個別に向かい合いながら、「まず一つ片づけて次の部位へ移る」という方法も考えられますが、これではお時間的にも金銭的にも負担が大きくなってしまいます。

当院の場合には、「年間パスポート」を利用したプランがございます。こちらをご利用いただければ、各部位毎に施術を重ねていただくよりも、1年間というスパンで集中的に全身に網羅的な施術を施すことができます。お時間的にも経済的にも非常にメリットの得られるプランとなっています。